第4回_エステインターナショナルインタビュー

第4回「アピアランスサポート~医療用ウィッグ~」

巡活®マッサージを用いたメディカルケアについてお話しましたが、さまざまな病気が原因で、外見(アピアランス)への不安をお持ちの患者様のお手伝いもさせていただいています。

病気を抱えている患者様の、生活の質を改善するために行われる治療やケアを支持療法といいます。

病気の治療によって髪や眉毛やまつげが脱毛してしまったり、治療期間中に見た目が変わってしまうことがあります。当サロンではこのような状況の患者様に対して、支持療法の一環として、ウィッグなどを用いて日常生活を送るためのサポートをさせていただいています。

実際にいらっしゃる方の約7割の方が、お仕事をしながら治療を続けていらっしゃいます。最近はテレワークという働き方があり、家で仕事をなさる方も出てきていますが、でもまだ少数で、ほとんどの方は通勤して会社に出社します。あとは役職のある方とかが仕事上どうしても契約時に、自分が病気であることが解らないようにしないと仕事に影響が出てしまうこともあります。そういう時にはウィッグが必要です。

ただ、メーカーさんだと販売がメインになるので、使い始めに使用する方に合わせて髪の量を調整することや、上手く使えなかった時の対応方法、さらにご自身の髪の毛が生え始めてきた時のメンテナンスなど、そこまでのアドバイスにあまり力をいれていらっしゃらないのが現状です。でも私どもはウィッグの販売が目的ではないので、他で購入したけれど上手くつけられなかったとか、そういう相談だけでも承っています。

例えばウィッグって、こめかみ部分がないですよね。あと産毛やもみあげも。
そのままだと風が吹いた時にこの部分が丸見えになってしまいますが、ちょっと際の毛にはさみを入れてあげたりしてシェーディング効果用の髪を作ると、安心して使えるようになります。
でもこういうカットがあるということを知らずに、ウィッグを使っている方がほとんどです。病院で紹介されて買ったウィッグをそのまま使用していて、不自然だとは思っても、まあウィッグだから仕方ない、こういうものなのかもしれないと、不自然なまま過ごさざるをえない状況です。

今のウィッグは既製品でもものが良いので、自然に使うことができます。
前髪を切ってみたり、すごく短く切ってみたりして、スタイリングをし直します。坂本龍馬風にしたいという男性で、カールを落として真っすぐにし、カットで産毛っぽい髪を作って、後ろで結わえている方もいらっしゃるのですよ。
あとはカラーリングで色を明るくしたり、メッシュを入れたり、若い方が使うピンクっぽい色のおしゃれウィッグをカットして、ウィッグがトレードマークになるくらいの方なども。
技術で、こういうことができると知っていただくと、治療中の気分が少し変わりますし、安心もしていただけるのではないかと思っています。

髪がないことは生活する上で辛いことと思いますが、でもないからといって、全部を否定してしまって、髪が生えてくるまでの時間を我慢して過ごすことはないと思います。
髪がない時もカモフラージュしてウィッグを使うこともできれば、ない自分でも受け入れてくれるところもたくさんある。
これはこうだと、おしゃれをしたい気持ちに蓋をしてしまわない事を大切にしています。

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